ハリーポッターと賢者の石

ハリーポッターと賢者の石

koku04.JPG 2001年11月公開  152分  監督:クリス・コロンバス  原作:J・K・ローリング
<出演> ハリー・ポッター:ダニエル・ラドクリフ   ロン:ルパート・グリント  ハーマイオニー:エマ・ワトソン   ダンブルドア校長:リチャード・ハリス  マクゴガナル先生:マギー・スミス   ハグリッド:ロビー・コルトレーン
<物語~「ハリー・ポッターと賢者の石」パンフレットより>
 家族も、ひとりの友達さえもなく、階段の下の物置に住んでいる少年。誰からも愛されず、何ひとつ持たず、間違いなく自分のものといえるのは、額にあるイナズマ形の傷だけ。
 それが、ハリー・ポッター。
 11歳の誕生日、彼のもとに驚くべき手紙が届く。そこにはこう書かれていた。
「ハリー・ポッター殿 ホグワーツ魔法魔術学校への入学を許可します」
 ハリーに手紙を届けた巨大な男、ハグリッドの案内で、ハリーは9月の最初の日、ロンドンのキングズ・クロス駅の9と3/4ホームからホグワーツ特急に乗り込み、かつて両親も学んだというホグワーツ魔法魔術学校へと旅立った。
 学校に到着したハリーたち新入生は、組分けの儀式によって寮を決められた。ハリーの寮はグリフィンドール。ホグワーツ特急で仲良くなったおしゃまなハーマイオニーと赤毛のロンも一緒の寮になった。
 気まぐれに動く階段、おしゃべりする肖像画、おかしなゴーストももうろついている。
 楽しい学校生活を送る一方で、誰かの仕業で巨大な怪物・トロールが侵入したり、誰かがハグリッドにドラゴンの卵をあげたり…ホグワーツで不気味な事件が次々と起こりはじめる。
 原因を突き止めたハリーたちは、伝説の石“賢者の石”を守るために、勇気をもって立ち向かった!

 2001年、世界中が魔法にかかった映画です。
 原作付きの映画は、たいていが原作負けしているということもあって、私はあえて原作を読まずに映画を先に観るようにしました。したのですが、面白かったですね~、やはり。

 もともと魔法使いもファンタジーも好きなので、この「ハリー・ポッター」のお話は違和感なく入り込むことができました。魔法界のサッカーともいえるクィディッチのシーンなど、映画館ではジェットコースターに乗っているような気分で観ていました。
 ラストの賢者の石を巡るお話も、ハラハラ、ドキドキの連続で。特に、ハリーを先に進ませるために犠牲になるロンの姿には、あまりの健気さに思わず感涙してしまいました。

 映画に感化されやすい私は、案の定「ポッタリアン」への道を歩むことになり、折しも年末年始の休みと重なったこともあって、原作を全て読破。映画館には3度足を運び、DVDが発売されたら迷わず購入し、自分の結婚披露宴でサントラの曲を使う、というポッタリアンぶりを発揮してしまいました。
 結婚誓約書に署名するボールペンが羽ペン仕様だったのを見て、思わずテーブルに置かれている箸を取り上げて、
「ウィンガーディアム・レヴィオーサー!」
とやりたいぞ~!と思ってしまった、というおバカぶりでございました。
 本当に、この映画を観ると、自分でも魔法が使えるような気持ちになってしまいます。これを観て、箸で「ウィンガーディアム・レヴィオーサー!」とやってみた人は、結構いるはず(笑)。

 ハリーをはじめとする子役の三人も、先生方も、本から飛び出してきたんじゃないかと思うくらいピッタリな配役でした。スネイプ先生の脂っぽい髪とか、ダンブルドア先生の飄々とした感じとか、フィルチのいや~な感じとか。後で本を読んだとき、本当にそのまんまだなぁ、と思いました。忠実に原作を再現している、といった映画です。

 ただ、この「賢者の石」。原作で伏線になっている部分が省略されていたり、エピソードが映画仕様に微妙に変わっていたりします。やはり、映画だけで終わるのではなく、原作とどこがどう違っているのかを見比べてみるのも楽しみの一つではないかと思います。ハリーも、原作より映画の方が「いい子」なんですよね(笑)。

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