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「美麗紫花茶」とは?

はじまりの物語

それは、2008年9月23日のことでした。
浅草で開かれた聖闘士星矢オンリーイベント「パラダイス銀河Ⅶ」終了後。紫龍受けの同胞たちが集い、お茶会が開かれました。
その会場は、中華料理のお店。
修業先が中国五老峰だった紫龍。そのファンが集うのですから、当然の選択と言えましょう。
点心を中心とした様々な料理に舌鼓を打ち、あちこちでエロ話とスケブが飛び交う中、私たちの喉を潤したのは中国の工芸茶「美麗花茶」でした。

花言葉は恋の響き

各テーブルに供された花茶は、透明なポットに注がれていました。
初めは球状に束ねられていた茶葉が、お湯を注がれてポットの中で次第に綻び、開ききった茶葉の中から可憐な花が飛び出してきました。
「おおっ!」
各テーブルで感嘆の声が挙がる様子は、想像に難くないことでしょう。
美しいその花茶には、それぞれに花言葉がありました。

「心ゆくまで愛を愉しむ」
「海よりも深い純真な愛」
「素敵な愛がかなう時」

愛の言葉が多いそれらの花言葉に、乙女心(?)がくすぐられます。
お店の方にお茶のカタログをいただいて、それを眺めていた一人が呟きました。
「これ、花言葉で1作できそうだよね」

せっかくだから、アンソロに

花言葉は、全部で8つありました。
花茶のコンセプトを加えると、全部で9。
一人で9作の話を書くor描くのは大変です。でも、一人が一つずつ花言葉を選んで、それを話にするというのはどうだろう?
花茶のカタログを眺めながら、いつの間にかそんな話になりました。
「一人1作かぁ。それ、いいねぇ」
賛同する者が現れます。
「企画サイトでも作る?」
「いや、せっかくだから本にしよう!」
お茶会の会場と二次会会場にて、主な執筆者が集められました。
自ら賛同して加わった人もいれば、押し付けられた人もおりましたが……

何はともあれ、合計で12人の執筆者が集まりました。

「発行はいつにする?」
「どうせなら、次のパラ銀で」
というわけで、2009年2月8日のパラダイス銀河Ⅷにて、11編の作品が収録された紫龍受けアンソロジーが発行される運びになったのであります。


※注:上に記された経緯は、一部脚色されております。事実と異なる部分もありますので、ご了承くださいませ。


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